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地獄から抜け出して生きて来られたのはレーヴェとヨシュアのいる結社のおかげ。
それを「間違い」だと言われれば、レンとしては反発するのが当然でした。
エステルもだんだんにレンの事情が分かってくると、悩み始めます。
自分が勝手なことを言ってあの子の人生に干渉して良いのか。自分はあの子に意見できるほどの存在なのか。
その悩みも当然のことでしょう。しかし、エステルはそれでもまっすぐにレンを見つめ思いを伝え続けた。
そのことが、レンの心にじわじわと響いていったことは間違いありません。
生きる姿を見たいと思ったヨシュア、傷つけないよう優しく頭を撫で続けたレーヴェ。
それぞれ自分なりの接し方で見守ろうとした結社の面々。彼らの誰とも違うエステル。
レンも迷い悩んでいましたが、レンを見つめる面々もそれぞれに迷い悩みながら言葉を選び、行動したのでしょう。
誰が正しいとか、正しくないとか、そういう違いは無いと思います。
レンのことを思いやっての行動であれば、それら全てがレンの生きる力になっているはず。
2011 7 2 オーバル魔ペットJoya