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「描くのが非常につらい」内容は、まだ続きます。
レンちゃんにとって本当に身も心も無惨に刻まれる体験であり、描きながら心苛まれる部分は終わりましたが…
彼女が意識してか無意識か、自分の受けたダメージ、未だに削られ続ける痛みを、
己の乱れた心、残酷な行為でごまかしながら生きていく様子は、やはり描くのがつらいです。
しかし前述したように、真正面から向き合うために描いています。
もっと上手くレンの心を癒す方法は無かったのか?という問いには、私は、答えられません。
レーヴェやヨシュア自身、闇にとらわれています。
そんな中、彼らは最善の行動をし、最善の触れ方をしてくれたと思います。
そして結果的に、レンに強さを与え、実感させてくれたことが、レンが生きる原動力となったのは確かです。
ヨシュアが「レンは強い」と言ったのは、レンの心を救うためであると同時に、素直な憧れもあったのでは…
と思っています。自分は壊れてしまったのに、この少女は強い。
この類い希な少女の生きる力を、姿を見て、自分も何かを見出したい…と、心の底で思っていたのではないかと。
2011 6 26 オーバル魔ペットJoya