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「描くのが非常につらい」内容の3頁目です。
捨てられると思ったのか、捨てるわけないじゃないか…とレーヴェやヨシュアは言うだろうと想像します。
「まっとうな世界」というやつに置き去りにするより、自分たちが守りたいと思ったのでしょう。
ここで結社に連れていかれなかった場合のレンちゃんの人生は、どうも私はあまり想像したくありません。
と言うのは、なんとなくですが、塞ぎ込んで暗いまま成長したり、何も喋らずいつも何かに怯えて生きたり…
そういう悲しい様子しか思い浮かばないのです。徐々に癒されるにしても…疎外感を感じたまま。
そうして悲しみに包まれて生きるのは、ヨシュアの言った「生きている姿」からは遠い気がするのです。
確かに、結社の一員とすることは、更なる闇の世界に引きずり込んだ、ともとれるかもしれません。
しかし、結社で形作られた「強いレン」が、レン自身の心を少なからず救った面も大きいと思います。
そして、何をしてもいい状態、わがまま言い放題、得た力も使い放題。
それは、心にたまった黒い何かを思いきり吐き出し、発散し、生きる力に変換することにもなったのではと。
2011 6 26( 6 27 文章加筆・修正 ) オーバル魔ペットJoya ( 2012 9 4 いくつかのコマ修正 )