レンちゃんのセリフとそれに対する感想 ( 感想は青字 文章:管理オーバル魔ペットJoya )
ファルコムのゲーム・英雄伝説『空の軌跡』シリーズのバレを含みますのでご注意ください。
◆ 5 『空の軌跡』the 3rd 封印解放 ◆
封印石から解放されると、すやすや寝入っている姿で登場(アネラスと同じポーズ)。
殲滅天使レン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」(少し眉を寄せて眠っている。)
エステル、ティータが嬉しそうに、優しい笑顔でそれを見る。
ヨシュア「眠っているみたいだね。」
レン「パパ…ママ…どうして…」
寝言でこれが出る、ということは、まだ心の傷は少しも癒えていないのだと分かります。
[レンを犯罪組織に身売りした両親]を街で見かけ、両親の無神経なセリフ(レンにとっては)に衝撃を受けながらも、
なんとか自分を保ち、“あれはニセモノのパパとママ”と断じて、レーヴェに笑顔を見せたレン。
それでも、やはりまだ心の底では絆を求め、愛情を求めているのでしょう。
裏切られたことへのぶつけようのない思いを押し込めたまま、彼女は気丈に、健気に生きています。
この寝言を聞くことで、レンの両親のことが更に許せなくなりました。
(この時点では『零の軌跡』で判明する事実は全く知りませんので。)
エステルもヨシュアもこの寝言を聞き、悲しげに、言葉に詰まる様子。
レン、少し目に涙がたまったような状態で目覚める。「……?」
レン「ここ…は…(起きて目をこする。そして辺りを見る。)そっか…夢…」
エステル「レン…」
レン「エステル…それにヨシュアに……ティータまでいるなんて…
うふふ…なんだか都合のいい夢ね…」
まだ寝惚けていて、夢だと思っているあたり、強い力を持った「執行者」とは言え、その前にやはり「少女」なのだと再認識します。
エステルはもうたまらず、レンの名を呼びつつ抱きつく。
レンは「あ…」と、目をぱちくりさせるが、まだ夢だと思っている。
レン「うふふ…エステルってば… お姉さんなのに甘えんぼさんなんだから…
それに…あったかくていい匂いで…まるで夢じゃないみたい…」
完全に夢だと思い込んでいるので、つい「本音」が出てしまった、ということでしょう。
現実だと分かっている時に出会ったら、愛情を素直に受け止められず拒絶してしまいます。
ですが、本当はこのように、愛情を受け止め、心の壁を取り去り、「あったかさ」を感じたい。
そう、心の底では思っているのでしょう。でも「そんなことない」と自らの心を否定してしまっている。
両親や犯罪組織によって、人間の醜い部分ばかり見せられてきたレンにとっては、当然のことです。
レーヴェやヨシュアからの愛情は本物でしたが、「結社」という異常な状況下でのものであり、しかも、
たぶん、なるべくレンの魂を「やりたいようにやらせる」方向で解放させてきたでしょうから、
エステルの真っ直ぐな愛情は、すぐには理解できずに戸惑ってしまうのだと思います。
ただ、「夢の中」なら受け止めることができているのだから、その愛情に包まれる自分を許容できる日も近いのではないか…。
レン「! な…!?」
とびのくレン。「ど、どういうことなの!?」と驚き困惑した顔。
こういう慌て方も、可愛いです。
「どういうことなの!?」って言い方、レンは何度かしていると思いますが、似合っていてとてもいいです。
( つ づ く )
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