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これから大きく動き出すであろう「時」を止めようとしてしまった事を
「寝癖ボサボサ野郎」も大いに反省していると思います。
彼自身の言葉通り、もともと世界中の様々な人間の感情エネルギーが寄り集まっただけの乱暴な存在。
負の感情もかなり含まれていました。
空を見て明るくなる人ばかりではないということです。
たとえ快晴だったとしても。

人間に対し「うらやましい」「こんな意地悪したらどうなるんだろ」みたいな子どもっぽい感情もあり…
それだけでなく「幸せそうで憎らしい」「消してしまえ」という攻撃的な感情も。
混沌とした存在だった彼は、何事も無ければギザギザの心のまま一日(一生)を終えていました。
その心に衝撃を与え、変化をもたらしたのは、レンという少女。
彼が人の心や絆を学び、感動し、反省までするようになったのはレンたち3人の「家族」を知ったから。
プラスの感情も彼の中にはあった筈で、その部分が広がってきたという感じです。
まあ戦いが終わってからやっと、ですが。

この「寝癖ボサボサ野郎」は、ある漫画に登場した季節の神々をリスペクトというか、そのオマージュというか…
とにかくあの神々を意識して描いていました。

2012 9 4 オーバル魔ペットJoya