2010-2011「軌跡フェスタ」の「零の軌跡部門」に応募した絵です。
「導力ネットワーク」の世界を席巻する“仔猫”と、立ち向かう者たちのイメージ映像です。



ちなみにレンちゃんを乗せて飛んでいるのは猫化パテル=マテル、肩にいるのはダブルバスターキャット…
そして背景の英文には結構好き勝手なこと書いてます(翻訳ソフトで作った文だから正しいかどうかは不明)。

さて、“仔猫”について少し。
ゲーム『零の軌跡』のネットワーク世界の中で、レン様は“仔猫”と名乗っていました。読み方は“キティ”。

日本のインターネットスラングとやらで「キティちゃん」はマイナスイメージの言葉であるようです。
だから、それを知っている人は得意がって「これまずいんじゃないの?」とか言い出しそうです。
そんなことを言われたら私は「は? それがどうしたの?」と答えるでしょう。
この広い大宇宙の、けし粒みたいにちっぽけな地球の、そのまたさらに塵の中の塵っぽい狭い島国の、
そのまた更に、ほんのごくごく一部のインターネット利用者の生み出した言葉の使い方を、何故気にしなければならないのか。
そんなごくごく一部が面白がって使っているだけの言葉を、避けるとか避けないとか論議することすらばかばかしい。
しかも軌跡シリーズの舞台は地球ではない。きっと本来はあちらの言葉で“仔猫”に相当する語を使用しているでしょう。
世に生きる人間の大多数が知らず、一部の人間だけが分かってへらへら使ってる言葉に、価値なんか無いです。
本来、知らない方が正当で、知ってる方がネット以外で使ってしまったら恥じ入るべき言葉。
それゆえ隠語と言うのだと思っています。
そういうことを分かってない人は、知ってるからって自分が優位に立ったと大勘違いをして威張るわけです。
愚かさの極み。弁えてる人は、ひけらかしたりなどしないと思います。

「ファルコムさんがスラング知らないで使っちゃってる」なんてことも、有り得ないと思います。
ソバカス少年ヨナに「リア充野郎」なんて言葉を使わせていますし。
ただ、分かっていても、“キティ”が別のいやな意味で使われているだなんてことは…
そんなのは知らなくていい、知らないのが普通、知ってたからって控えやしないよ・という意志ではないか。
レンちゃんはSCの頃から「みゃおん」言ってるし、仔猫っぽい存在なわけだから。

言葉は正当な意味で、堂々と使っていこうということ。インターネットスラング知ってたからってどうなることもない、
何も益は無いし、そんなものの印象には負けやしない、使いたい人だけ勝手に使ってれば?…という。
インターネットスラングを一般にも広めようとすることへのアンチテーゼにもなると考えれば心強い。
ヨナの発言に関しては…まぁ…ヨナだからいいか…とか…
しかし実は「リア充」という言葉、このゲームで触れるまではよく知りませんでした。
いや、なんとなくぼんやりと分かっていましたが、はっきりとは把握してなかった。自分は使わないからそれでいいと。
ヨナが使ったことによって、その意味を確かめるために調べてみたわけです。
そして「キティちゃん」についても調べることに。

このように考えると、わざとそれを知るように仕向けた?などと勘ぐる部分もありました。
例えば、軌跡シリーズの世界にも隠語の意味があるという設定で…
レンちゃんが“仔猫(キティ)”を名乗るのは、実は、自分で自分をイレギュラー的な存在と考えたから、とか?
自分の現在の行動が「普通じゃない」「どこか狂ってる」と感じているから、隠語の意味もわざと含ませた。
それを楽しんでいる…あるいは、こういう「実は目立つ」ことをして自分の存在を誰かに知らせたい…
そしてまた、そうした自分の行動に100%納得はしておらず、「今のレン、なんか変」と思っている…とか。
それでたまたま自分が以前から猫のように振る舞っていたこともあり、隠語の意味も含ませて名乗った…とか。
まぁこれは考えすぎでしょうけれども、そう考えることもできるなー
それはそれで「切なくて、幼気で、おちゃめな真実」だなーなどと思って、更にレンちゃんが愛しくなるわけです。



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